ドラマ「同期のサクラ」(20日)

79歳の老人が、主役の「高畑充希」を自分の孫娘のように見ている。

母でもないし、妻でもない。娘でもないし、恋人でもない、

弾けるような女の子の魅力を発散し、満載して、

ヒロイン、サクラ(高畑充希)はドラマ(テレビ)の中にいる。

かけガエのない宝を見ているような幸せ。

生気を失いながら、老齢期を生きる男にとって、

計り知れないほどの栄養を、その心の中に、注入してくれる。

どんな名医にも決して処方できない特効薬のような存在だ。

うらやましい。ドラマの中の爺ちゃんがうらやましい。

ドラマの中に教訓やメッセージなどを込める必要はない。

可愛い「盛り」の俳優(女優)を、その魅力を、

精一杯、描くことに成功したのであれば、

それだけで、その作品は名作になることだろう。